土間のある家
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当事務所の事務所兼自宅の建替えです。住居と事務所部分の間に「土間」をはさむというシンプルな図式になっています。 土間の機能は・・・?、屋外と屋内、パブリックとプライベート、仕事と休息、これらの縁を切りながらかつ柔らかくつなぐ中間領域ということでしょうか。 架構(システム)を素直にあらわして美しければデザインは完了といいたいところですが、そこがなかなか難しい。化粧しなくても美しい建築を心掛けています。 →工事写真へ ●暖かい街並みつくり 道路と敷地の境界にカベがない、街と対話する関係がつくれれば、と考えました。駐車場のことを英語で parking といいますが、少しは貢献できたでしょうか。 ●長生きする家 内部の柱、間仕切りをできるだけなくし、住み手と共に成長する自由度の高いプラン、架構としました。間仕切り・建具が少ないことはローコストにもつながっています。 ●からだに優しい家 ホルムアルデヒド等の有害な化学物質が極力発生しないように仕上材は 無垢の木、珪藻土、自然塗料等を使いました。 ●風通しのよい家 吹抜けを通して家全体に光と風が流れるようにしました。窓をあけて車を走らせる心地よさを忘れたくないと思います。 「太陽熱利用」 冬は昼間の太陽光で土間の床に蓄熱し、夜その輻射熱で家全体を柔らかく暖めます。外壁と屋根は外断熱、窓は複層ガラスとし、断熱性能を高めています。 ●ローコスト 木造の経済的スパン、柱割を基本に、耐震壁の配置と部屋の機能との整合性を図りました。 「自分でできることは自分で」 床・家具の塗装、庭つくりは家族でやりました。家つくりに参加するのもいい思い出になるのでは。 |
■建物概要 所在地 用途地域 敷地面積 建築面積 延床面積 構造/階数 建物高さ 竣工 |
さいたま市 第2種中高層住 275.5 u 106.9 u 164.8 u 木造/2階建て 7.8 m 平成14年 さいたま市景観賞受賞 |