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 土地が決まれば、次の段階は、どこに設計を依頼するかですが、これから先は建て主さんの考え方で大きく分かれます。
 
1.ハウスメーカーに頼む
 ハウスメーカーが考える住まいとは商品です。設計作業は商品企画の段階で終わっています。あとは間取りを調整して、営業マンがカタログを持ってくるだけです。日本中どこに行っても同じものをつくってくれます、商品ですから。これを否定するつもりはありません。他と違うのは許せないという方は、間違っても設計事務所を訪ねないことです。

2.地元の工務店に頼む
 会社の規模によって違いますが、ほとんどの場合、設計の打合せには外注事務所の人間が出てきます。間取りを決め、建築確認申請に必要な最小限の図面を作成したら設計完了です。施工段階の監理はやりません。あとは工務店がいつものやり方でつくっていきます。工務店によって、いつものやり方、拘りが違います。これを事前に確認しておかないと、こんなはずじゃなかった、というものができてしまいます。ご注意を。

3.設計事務所に頼む
 では設計事務所は何を考えて設計しているのか。上記二つとの違いでいうと、住まいは一つ一つ全部違うという意識です。住む人が違えば、考え方が違えば、おのずとそれを反映する住まいは違ってきます。また敷地の条件が変われば、それに対する最適解も変わってきます。

 設計事務所に頼むと、独断で好き勝手なものをつくられてしまうのでは、という話を聞くことがありますが、まったくの誤解です。たいていは建て主さんの要望を丁寧に聞いて設計しています。ただ、言われたことをすべて盛り込んでおしまいとは考えていません。何が一番大事なのかを考えています。もちろん建て主さんにとっての一番です。

 いよいよ誰に頼むかですが、住宅雑誌やインターネットから気になる設計事務所をいくつか候補にあげることができると思います。今や設計事務所の敷居は見えないくらい低くなっています。思い切って直接設計事務所に声をかけてみてください。何社かと面談して、考え方を聞いてみてください。長いお付き合いになるので、気が合うかどうかも大切です。あとは、どんな案がでてくるのか楽しみに待つ、いかがですか。

 土地探しの段階で、建売り住宅を買うという選択肢もあります。建売りは、建て主さんの要望、好みとは関係なしに、すでにできあがっています。誰と打ち合わせすることもなく、誰からも監理されることがないので、安くできます。建売りを選ばれた方は、それを承知で予算がないから仕方がない、と諦められた方が多いのではないでしょうか。
 諦める前に、設計事務所に相談してみてはいかがでしょう。超ローコスト住宅の設計になると思いますが、優先順位の考え方次第です。構造、断熱・気密はまもり、そのほかは我慢、あとからでもできることは、あとでよしと。その我慢を打ち消してくれる豊かな空間をもった住まいができるかもしれません。